東京都交通局 地下鉄浅草線「馬込エリア」情報


南馬込6丁目(梅田小学校向かい)にある、東京都交通局馬込車両基地内で、2004
年6月から稼動を始めた車両工場(正しくは車両検修場)の見学会が、NPO法人 馬
込子まもり会の主催
「馬込車両工場探検」として行われました。


夏休みに入ってからの募集になり、予定より少ない人数でしたが、小学校1年
生から、高校生までお集まりいただき、和やかに開催されました。
通勤、通学や買い物で乗っている電車を点検整備する場所ではあっても、ちょ
っと通りかかったから見せてほしいともいえない場所柄、なかなか見ることの
できない設備を、地域の皆さんに見ていただけるチャンスはめったにあるもの
ではありません。

数ヶ月前から企画を練り、交通局の方々と調整を行い、やっと実現することが
できました。なお、工場は平日のみの稼動のため、夏休みを利用した企画にな
りましたが、あらかじめご了承下さい。

◆ ◆ ◆ 関連情報 ◆ ◆ ◆

   「馬込車両検修場」の稼動開始については、「地域情報紙「わがまちまごめ」」で取材し
    第53号 2005年3月号に掲載されました。紙面はPDFでご覧いただけます。


旧車両工場特集 | 「都営フェスタ'04in 浅草線」 | 品鶴線(JR横須賀線)特集


     お子様といっしょにご覧になる場合は、お父様、お母様が説明をわかりやすく言い換えて
     いただければ幸いです。また、ご不明の点は当サイト管理人宛にお問い合わせ下さい。


photo0508/01-0001
 写真01

 別の場所で集合した後、旧工場の跡地前
 を通って基地入口に着いたのは9時50分
 を少し回っていましたが、基地内に止ま
 っている電車を見ると、みんなコーフン
 し始めました。

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 写真02

 副場長さんにごあいさつをした後、さっ
 そく探検が始まりました。
 はじめに「馬込車両検修場(車両工場の
 あらまし)」というパンフレットをいた
 だき、それを見ながら副場長さんの説明
 を熱心に聞いているところです。

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 写真03

 はるか先に電車が小さく見えていますが、
 ここは「入出場線」の端です。
 ちょっと見えにくいのですが、この線の
 左側が「工場検査線」という、一番大き
 な役割を果たす線です。

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 写真04

 電車の台車をしまっておくための「台車
 立体格納庫」といわれる設備です。

 台車とは、電車が走るための車輪を枠で
 固定し、車体の前後に1組ずつある走行
 装置です。モーターやブレーキはこの枠
 の中に組み込まれています。
 また、出し入れは全自動で管理されてい
 ます。

photo0508/05-0026"
 写真05

 「工場検査線」に止まっている電車を上
 から見たところ。
 ここには4両編成で入れられています。
 浅草線を走る交通局の電車は5300形とい
 う形式ですが、路線内を走るときは8両
 一組で1編成になっていますが、工場へ
 来ると、点検整備がしやすいよう、中央
 から半分に分割されます。

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 写真06

 工場内の2階(?)部分にある見学コース
 から、検修中の車両を見る探検隊一行。
 2階とは言っても、普通の2階ではすま
 ない高さだけに、足がすくみます。

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 写真07

 説明用のボード前で、検修のあらましを
 詳しく説明していただきました。
 ちょうどこの右側に車両の屋根上装置=
 パンタグラフや空調機器を整備する設備
 がありましたが、探検時はそれらの整備
 はありませんでした。
 この装置は、屋上機器の着脱を行うため
 のもので、楕円形のクレーンがモノレー
 ルの原理で移動する最新設備です。

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 写真08

 台車交換装置2号機(黄色の枠内)を上か
 ら見たところ。
 この左側が1号機で、間には2号機用の
 整備済みの台車が用意されています。
 いま車体の下では台車が抜き取られよう
 としているところです。


説明用写真01

 電車のボディをジャッキで支え、今まで
 取り付けられていた台車を、専用リフト
 で抜き取ります。リフトは床下まで降り
 ると写真の反対側へスライドし、隣に用
 意されている「台車通行線」へ向けて上
 昇します。(上の写真=写真08)
 その後、同一線上に用意されている整備
 済みの台車をのせ、抜き取った時と逆に
 動作させ新しい台車を電車の下まで運び
 ます。
この写真は大きくなりません。photo0409/r0007


説明用写真02

 台車を抜き取られた後の車体の下です。

 中央に見える円形部分が台車の中心が収
 まる部分で、ここを中心に台車が左右方
 向に回転しますが、360°回転すること
 はありません。
この写真は大きくなりません。photo0409/r0026

説明用写真03

 新しい台車がリフトアップされてきたと
 ころ。
 きれいな明るい灰色をしています。
 ボディに台車を取り付ける時は、センタ
 ーをあわせたり、モーターへの配線や、
 ブレーキ管をつなぐなど、ただ台車に車
 体が乗れば終わりということではありま
 せん。
 自動化や省力化が進んでも、細かい作業
 は職員の皆さんの手作業です。

 こぼれ話…隙間が無いので作業が大変な
      んだそうです。

この写真は大きくなりません。photo0409/r0038


説明用写真04

 位置関係
 見学者は画面右上の通路を通りました。
 〜窓があるところ〜
 画面奥から手前に向かって進んできま
 した。電車に向かって右側に見えるの
 が「台車通行線」です。

 注:説明用の4枚の写真は見学のとき
   に撮ったものではありません。

この写真は大きくなりません。photo0409/r0020

photo0508/09-0044
 写真09

 説明用写真で触れたように、抜き取られ
 た台車が「台車通行線」に並んだところ
 です。この後今まで取り付けられていた
 台車は手で押して画面右へ移動させ、新
 しい台車をリフト上に移動させます。

 台車の移動は、いつも手押しではなく、
 専用のリフトが別にあります。

photo0508/10-0060
 写真10

 「工場検査線」の入口付近でも説明があ
 りました。

photo0508/11-0062
 写真11

 説明を聞く姿は真剣そのもの。
 小学校低学年の子どもたちには、ちょっ
 と難しい言葉もあったようでしたが、そ
 れでもみんなはそれとなくわかったよう
 でした。

photo0508/12-0065
 写真12

 黄色い円はターンテーブルで、主に大江
 戸線車両の台車のテストに使うそうです。
 「偏倚(へんい)試験装置」といい、この上
 に車両を止め、台車だけ回転させて試験を
 行います。

 大江戸線はカーブがきついので、台車が規
 定通りに回転するかテストをします。

 注:360度回転するわけではありません。

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 写真13

 外での説明は、大江戸線と共用する試験
 走行線でした。
 大江戸線はリニアモーター駆動のため、
 この線の中央には「リアクションプレー
 ト」というリニアの地上装置が施設され
 ています。また、工場内にもあった「移
 動架線装置」が全線にわたり設置されて
 いるため、数百メートルを自走してテス
 トされます。

photo0508/14-0078
 写真14

 5300形電車の床下の説明をしていただい
 ていますが、子どもたちはレールの上に
 乗ったり、枕木を歩くなど、普段できな
 い体験をしていました。

 注:子どもたちが立っているところが試験走行
   用の線路。レールの間に見えるのが大江戸
   線電車用のリアクションプレートというリ
   ニア走行用の地上装置です。

photo0508/15-0126  写真15

 地下鉄専用電気機関車「E5001+E5002」
 私のサイト内で、2005年3月に行われた
 深夜の搬入作業の模様をアップしました
 が、実は地下鉄専用としては世界初! の
 電気機関車だったのではないかという、
 ギネス級の話しです。
 浅草線の電車と大江戸線の電車は、軌間
 (レール幅)は同じでも、車体の大きさと
 駆動方式が違っており、両路線に乗り入
 れることができません。検修をするため
 に大江戸線から引っ張ってくる双方に乗
 り入れ可能な動力源となる車両が必要と
 いうことで、つくられました。

photo0508/16-0106
 写真16

 わかりにくいですが、パンタグラフもそ
 れぞれの線にあわせて用意されており、
 いま上げられているのは大江戸線用のシ
 ングルアーム・パンタグラフです。
 浅草線用のパンタグラフは別にあります。

 注:2両一組の電気機関車は、昔は国鉄時代の
   EH10形、最近ではJR貨物のEH200形などが
   あります。

photo0508/17-0123
 写真17
 事件発生!
 実はこの後特別なご配慮で、運転台を見
 せていただくことができました。
 さすがにハイテク機関車だけあり、機器
 類の配置などは非常にシンプルでしたが、
 写真には写っていない左側には、スイッ
 チがたくさん並んだパネルがありました。
 浅草線、大江戸線とも電車はワンハンド
 ルですが、機関車だけありマスコンとブ
 レーキは独立していました。
 ほかに光が丘の高松車庫に、もう1編成
 がいます。

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 写真18

 探検の最後に「E5001+E5002」をバック
 に全員で記念写真をとらせていただき
 ました。
 工場の皆さん本当にありがとうござい
 ました。


写真やキャプション、コメント、レイアウトは、変更されることがあります。
最後になりますが、「浅草線 馬込車両工場探検隊」を実施するにあたりまし
て、多大なご協力をいただいた「東京都交通局」の皆さんに、この場を借りて
お礼申し上げます。

また、ご参加いただいた皆さんには、当日は暑い日にも関わらず、多数おいで
いただき感謝申し上げます。これを機会により一層浅草線を好きになっていた
だければ幸いです。
主催「NPO法人 馬込子まもり会」の幹事として、企画した者の役目も果た
せたのではないかと、勝手に自己満足しております。

外部リンク=NPO法人 馬込子まもり会

外部リンク=東京都交通局 | 都営地下鉄のあらまし



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